小学2年ではかけ算の九九を習いますが、
九九と同じくらい練習してほしいのが
「補数」です。
補数とは
補数とは、特定の数(たとえば10や100)に達するために、
ある数に足す必要がある数のことです。
補数の例 ①金額
簡単な例では、
スーパーで買い物をして、合計で830円かかったとします。
1000円札で支払いたい場合、830円に何円足せば1000円になるかを考えます。
この時、830円の補数は170円です。
この170が830の1000に対する補数になります。
補数の例 ②時間
「時刻の計算」にも使えます。
例えば、現在の時刻が2時45分である場合を考えてみましょう。
次の正時、つまり3時まであと何分かを知りたいとします。
60分が1時間であるため、45分の補数を求めることで、3時までの残り時間が分かります。
45分に何を足せば60分になるかを考えると、15分が必要です。
つまり、45の60に対する補数は15です。
このように日常生活の中で出てくる補数について、
お子さんに問いかけてみれば計算の訓練になります。
補数の例 ③コインなどの具体物活用
これらの例がまだ難しいようであれば、
コインなどの具体物を使うのも良いでしょう。
コインを10個並べ、そのうち4個を手で隠し、
「全部で10個。何個隠れてるかな?」
などと問いかけるのです。
加えて、
6と4を足せば10
10は6と4でできている
と補足します。
この「補数」という概念を新たに手に入れれば、
計算が速くなります。
無意識にできている子もいるかもしれませんが、
もし「計算弱いな、遅いな」などと感じていれば、
一度試してみてはいかがでしょうか。