小学6年生を中心に、小学生各学年は「進学・進級準備講座」を行っています。
準備講座といえば予習が中心となりますが、当スクールでは、予習を通じて浮かび上がった弱点の復習こそ重視しています。
準備講座で復習が大切なワケ
まだ学校で習っていない箇所の学習を始めると、次々に壁にぶつかる生徒が現れます。
先取りしている内容が難しいから、ということもありますが、最も多い理由が
習ったところを完全に理解していないから
なのです。
意外にも、この現象は得意教科でもみられます。
得意教科の場合、理解できていないというよりは、問題の解き方をすでに忘れてしまっていることがほとんどです。
先取り学習で弱点を発見
先取り学習の目的は、学校で授業を受けた時に理解を助けることの他に、これまで習ったところから弱点を見つけることが挙げられます。
例えば、中学1年の数学では「正負の数」を最初に学習します。
正負の数の意味から、数の大小、正負の数の四則演算・・・と先取りをしていく中で、
負の数を理解する以前に、例えば、
・小数の計算、特に、掛け算・割り算で小数点の位置をよく間違える
・分数の大小がよくわからない
・分数の足し算からつまずいてしまう
などといったことが起こりがちです。
小学校のテストで高得点を取ってきたお子さんでも、こういったことが多く見受けられます。
中学最初の定期テストでショックを受けないために・・・
昨年度、中学に入学した生徒へのアンケート結果です。(ベネッセ調べ)
あなたが感じた、中学入学後の「ギャップ」は何ですか?
・定期テスト勉強が難しい 62%
・定期テストで上位の成績を取ること 51%
・授業内容が難しい 49%
・部活と勉強の両立 48%
・予習復習が大変 43%
小学校のうちにもっと学んでおけばよかったと思うものは何ですか?
・算数で計算をミスなくできるようにしておくこと 31%
・算数の文章題を解けるようにしておくこと 26%
・英単語をできるだけ覚えておくこと 38%
・小学校範囲の漢字を覚えておくこと 24%
非常に多くの中学1年生が、定期テストが難しいと感じています。
もしあなたが小学6年生なら、もう一度すべての復習を自力で行う時間的な余裕はありません。
中学の先取り学習を通じて弱点を発見し、中学入学後の「中1ギャップ」に備えておくことが必要です。