①世の中のしくみを学ぶのが社会科
社会科って何を勉強するの?って聞かれたら、その答えは「世の中のしくみを学ぶこと」といえるでしょう。
なぜ物価が変わるんだろう・・・
なぜ対立や紛争が起きるんだろう・・・
なぜ貧富の差が生じるんだろう・・・
将来、どんな仕事に就くにしても、世の中のしくみを詳しく理解していると、その面白さや成果が違います。
②故きを温ね(古きを訪ね)て新しきを知るのが歴史
世の中が成り立ちを「時間」に注目して考えるの分野が歴史です。
世の中は常に変化していますが、全ての物事が良い方向に向かっているわけではありません.
例えば江戸時代の日本は「超・省資源・リサイクル社会」でした。
洋服は、布を曲線的な人の形に裁断するのでどうしても切れ端が出てしまいますが、着物(和服)は様々な形や大きさの四角形の布地を縫い合わせて作るので、中途半端な布が残りにくいのです。
他にも、使用済みの紙や油、ろうそくの台に溜まった蝋のくずや、火鉢から出た灰に至るまで、リサイクルが盛んに行われていたと言われています。
もっとも、当時と今とでは経済・社会の仕組みが異なるので一概には言えませんが、このような歴史の中の一面から学べることは数多くありそうですね。
③地理はすべての社会学習の基本
世の中のしくみを「場所」に注目して考える分野が地理です。
地理は大きく「自然地理学」と「人文地理学」に分けられます。
「自然地理」について
「気候」に着目すると、なぜこの作物はこの地域で盛んに作られるようになったかなど、各地の農林水産業の発達経緯や背景が明らかになり、これからの食糧問題を考える手がかりが得られるかもしれません。
「資源」に着目すると、各地の鉱工業や貿易の模様のほか、例えば資源が原因で起きた戦争や紛争を考察することで、これからの平和維持などについても考えを広げることができるでしょう。
「人文地理」にについて
「経済」に着目すると、国や地域ごとの貿易や産業の特徴が明らかとなり、例えば各国の経済格差などの背景を理解することができるでしょう。
「文化」に着目すると、世界中の人々の習慣や考え方の多様性を実感することができ、これからの多文化共生社会へのヒントを見つけることができるかもしれません。
このように、地理はあらゆる人文社会学の基礎になっている分野と言えるでしょう。
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